今日は2023バックス優勝のカギを握るベンチメンバーの第4回!
ジェボン・カーター🐶
ブルドックの異名を持つ彼を紹介します!
バックスとヒートの第4戦終了時、現在バックスは1勝3敗で絶対絶命です💦
ジミー・バトラーがやばいです😵💫
今日はそんなバックスに、戦うエナジーを注入してくれる選手!ジェボン・カーターの紹介です!
この記事を読むことで
- ジェボン・カーターの簡単な経歴がわかる!
- ジェボン・カーターのプレイスタイルがわかる!
- カーターが活躍するポイントがわかる!
以上のことがわかります!
NBAファン、崖っぷちバックスファンのかた!是非読んでみて下さい!
ジェボン・カーターの経歴~大学バスケ屈指のディフェンダー~
《ジェボン・カーター基本データ》
Embed from Getty Images本名:リロイ・ジェボン・カーター(Leroy Jevon Carter)
出身:アメリカ
生年月日:1995年9月14日(27歳:2023/4/21時点)
身長:185.4cm ※参照RakutenNBA
体重:90.7kg
ウィングスパン:193.7cm
ジャンプ力:垂直跳び(助走なし)73.7cm、垂直跳び(助走あり)92.7cm※参照:2018draft combine
ポジション:G
出身校/クラブ:ウエスト・バージニア大学
ドラフト:2018ドラフト、2巡目32位、メンフィス・グリズリーズ
愛称:Bulldog(ブルドッグ)
ジェボン・カーターの大学時代からドラフトまで
イリノイ州の高校でバスケットボールをしていたカーター。高校時代は、185cmの身長だったが、主にシューティングガードとしてプレーし、オフボールでのプレーが多かった。
カーターは、ウエスト・バージニア大学から奨学金を得て進学、ウエスト・バージニア大学でカーターは、ポイントガードに転向しました。
順風満帆だったわけではありませんが、カーターはビッグ12カンファレンス(NCAA強豪が集うカンファレンス)のトップディフェンダーの一人として活躍します!
カーターは大学に4年間在籍し、その間に、年間最優秀守備選手賞を2回受賞するなど、大学バスケ界に『ガードのエリートディフェンダー』としてその名を馳せました。
ウエスト・バージニア大学の通算スティール記録(330本)は、カーターが保持しています。
Embed from Getty Imagesそして、カーターは2018年ドラフトでメンフィス・グリズリーズから2巡目32位で指名される。その後契約にいたり、カーターはNBA選手となりました!
バックス加入までのジェボン・カーター
Embed from Getty Imagesグリズリーズでのルーキーシーズン、当初はあまり出場機会はありませんでした。
NBAデビューは、2018年12月15日のロケッツ戦。その後は出場したりしなかったりが続きますが、シーズン終盤は継続して起用され、最終戦のウォリアーズ戦で当時のキャリアハイになる32得点を記録しました!
そして2018-19シーズン終了後、フェニックス・サンズへトレードされます。
サンズには2シーズン在籍し、2021年バックスとサンズのNBAファイナルのときも、ベンチメンバーとして登録されていました(出場はなし)。
再び2021年のオフに、ブルックリン・ネッツへトレードされます。
ネッツでもベンチからの出場が多かったですが、安定したプレータイムは、なかなかもらえませんでした。
2022年2月22日に、ネッツがゴラン・ドラギッチと契約するさいに、カーターは解雇される。
そして、2022年2月24日にカーターはミルウォーキー・バックスと契約を結びました!
バックス契約後は、3P成功率55.8%を記録するなどベンチから活躍しました!
2022年オフに、カーターはバックスと再契約!今シーズンは81試合に出場し『3Pシューター・ディフェンダー』としてバックスのレギュラーシーズン1位の成績に貢献しました!
ジェボン・カーターのプレースタイル~バックスNo.1シューター?~
Embed from Getty Imagesジェボン・カーターのプレースタイルは、この二つになります!
- コートのスペースを広げる3Pシューターとしての働き!
- サイズは小さいが、NBAでも屈指のペリメーター・ディフェンダー!
まずはカーターの2022-23レギュラーシーズンのスタッツを確認しましょう!
ミドルトンが復帰するまでは、スターターで起用されることが多かったですが、復帰後はベンチからの出場が増えました。ですが、ベンチ出場でも十分なインパクトを与えています!
3Pシューターとディフェンダーとしての実力をそれぞれ深堀していきます!
ジェボン・カーターの3Pシューターとしての実力~プルアップ・ジャンパーもイケる!~
ジェボン・カーターの、今シーズンのシュート割合と成功率を確認してみましょう!
《カーターのレギュラーシーズンのシュート分布》
参照:Rakuten NBA
3Pシュートが多いですが、他のエリアからもシュートを放っていることがわかります。
カーターの全シュートにおける3Pシュートの割合は59.6%。シュートの約6割は3Pシュートです。
次にエリア別の成功率です。
《カーターのレギュラーシーズンのエリア別成功率》
参照:Rakuten NBA
レギュラーシーズンでリーグ12位の、42.1%の3P成功率を誇るカーター。
特に右側のエリアからの成功率が高いようです🤔
カーターの特徴として『プルアップ・ジャンパーも確率良く決められるシューター』という点があげられます。
シュートタイプ | シュート割合 | 成功率 | 3P割合 | 3P成功率 |
キャッチ&シュート | 36.5% | 43.2% | 35.0% | 43.9% |
プルアップ・ジャンパー | 47.6% | 41.6% | 23.9% | 39.3% |
上記の表から、プルアップ・ジャンパーの試投数が多いことがわかります。3Pはキャッチ&シュートが増えますが、これはヤニスなどのキックアウトパスからのシュートが多いでしょう。
プルアップ・ジャンパーは基本的に、シュート確率が落ちることが多くカーターも約4%ほど落ちていますが、39%で3Pのプルアップ・ジャンパーを決めていることは凄いです!
プルアップ・ジャンパーで確率良く得点できるということは『ディフェンスのプレッシャーがあっても決められる』ということにもつながるので、プレイオフでディフェンスがきつくなった時に、カーターが活躍してくれることが期待できます!
ジェボン・カーターのディフェンスでの働き
カーターは前述したように、優秀なペリメーターでのディフェンダーです。
身長は185cmながら体重は90kgあるので、多少のコンタクトがあっても相手に押し負けることなくディフェンスできます!
試合を観ていても、カーターの脚が良く動いていて、しっかりと相手にプレッシャーをかけていることがわかります。
サンズ時代のディフェンス・ハイライトです👇
相手への執拗なディフェンス。手もしっかりと出ていて、スティールも隙があれば狙っています!
大学通算スティール1位は、だてじゃないですね!
ここで以前紹介した『DIFF※』というスタッツでカーターのディフェンスを見てみましょう!
※DIFF(Percentage Points Difference):ディフェンスしている選手のシーズン平均FG%と、当該選手がディフェンスしている際のFG%の差。参照:NBAイムズ
全体としてカーターは‐1.7の数字を持っています。
次にディフェンスのカテゴリーごとに分けた表を見てみましょう!
ディフェンス・カテゴリー | DIFF |
3ポイント | ‐6.0 |
2ポイント | ‐1.0 |
6フィート(約1.8m)未満 | 1.6 |
10フィート(約3m)未満 | ‐1.6 |
15フィート(約4.5m)以上 | ‐7.1 |
全体 | ‐1.7 |
赤字は-(マイナス)で相手を抑えています。青字は+(プラス)で相手により多く決められています。
身長が低いので、ゴール近辺まで行かれると相手を抑えるのは難しいですね💦
ですがゴールから離れていくほどに、相手のFG%を低下させていることがわかります!
現代のスペーシングのバスケットボールでは、3Pシュートが重要なポイントになってきます!
カーターは相手の得点源となるガードの選手に、プレッシャーをかけることのできる貴重なディフェンダーと言えそうですね👍
ジェボン・カーター~課題はあるの?~
Embed from Getty Images最後にカーターのプレー面での課題をあげていきます。
- 3P以外のシュート選択!
- やはりサイズは小さいのでスイッチ対応はできない!
それぞれ解説します!
《カーターの課題:3P以外のシュート選択》
前述のようにカーターはリーグ12位の優秀なシューターです!
3Pに関しては迷うことなくシュートを打つことが大事でしょう!
しかし、他のシュートに関しては、カーターは効率の良い選手ではないです。
3Pシュートの価値を考慮した数値で、EFG%という項目があります。カーターの3Pラインより離れた位置のシュートのEFG%は、なんと60%を超えています😮
では、それ以外のゴール近辺や、中間距離でのシュートはどれくらいでしょうか?
だいたい45%の成功率でシュートを決めています。ガードとしては低い数字ではないですが、効率的ではないです。
ゴール近辺のシュートは、ヤニスやロペス、ボビーがいるので、彼らに任せるのが良いでしょう。中間距離のシュートはミドルトンなどが、タフな状況でも決めてくれることでしょう(頼むクリス!)。
相手はスカウティングで、カーターには3Pだけは打たせないようにするはずなので、他の2Pシュートに仕向けられた時にどういったプレー選択をするかが大事になりますね!
《カーターの課題:サイズの小ささ、スイッチ対応は厳しい?》
カーターは優秀な、ペリメーター・ディフェンダーですが、ゴール下近辺で相手を抑えられるほどのサイズはありません。
体格が大きく劣る相手に関しては、スイッチで対応することは難しいでしょう。
しかし、バックスはロペスを中心に『ドロップディフェンス』を採用しています!
※ドロップディフェンスって何?って方はこちら👇
ドロップディフェンスでは、スクリーンをかけられるカーターは、マークマンを追いかけるようにスクリーンに対応します(上記の記事内の動画では綺麗なブロックをしてます)。
なのでロペスのマークマンからの、スクリーンはあまり問題にはならないでしょう!
ガードの中では、カーターのフィジカルは弱くはないと思うので、相手がスモールボールできた時などはしっかりと対応できると思います。
今日は2023バックス優勝のカギを握るベンチメンバーの第4回ということで、ジェボン・カーターを特集しました!
現在1勝3敗と、マイアミ・ヒートに苦戦しているバックス。チームのディフェンスのエナジーが、試合によってかなり違う印象です。
プレイオフ・バトラーはやはり危険ですね💦
カーターのニックネームは『ブルドック』!タフで一度食らいついたら離さない、ニックネーム通りのディフェンスがチームの雰囲気を変えるのではないでしょうか?
バックスの再起を祈って今日は終わりにしたいと思います!
それではまた👋
第1~3回はこちら👇
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