今日の記事は『ダンクしていいリングの種類』という記事です。
日本人でダンクが出来る人は、スゲーという感想と共に、『リング壊れる・・・』という視線をうけます。実際小・中学校ではダンク禁止の学校も多いので、リングにぶら下がることやダンクで、リングが歪んでしまうことも多いのでしょう。
アメリカの動画とかでは、リングを壊すぐらいのダンクをするとめっちゃ周りが盛り上がってそうですが、日本だと現実的に『弁償してください。』と言われそうで怖いです。
今日は『ダンクしたい人』が安心してダンクに挑戦できるリングと、リングの種類を紹介したいと思います。
バスケットリングの規格
バスケットボールのリングの規格は、内径45cm、外形48.5cmです。バスケットボール7号球の直径が24.5cmなので、約ボール2個分という大きさです。
ちなみにリングの高さは305cm(10フィート)、ミニバスは260cmです。45cmも低いので、小学校で練習した時はダンクするという人も多いのではないでしょうか。
余談ですが『なんでバスケリングは305cmなの?』という疑問がありませんか?これは、バスケットボールを考案したカナダ人のジェームス・ネイスミス教授が、最初にバスケの試合を行った時の高さの10フィート(305cm)が、そのまま規格になっています。
そして、余談も余談ですが、1891年に国際YMCAトレーニングスクールで行われた世界で最初のバスケの試合には、なんと日本人が参加しています。当時、留学中だった石川源三郎さんがバスケ最初の試合に参加した18人に入っています。
※参考Wikipedia『バスケットボール』
リングの種類~ダンクできるリングはプレッシャーリリース機構のついたリング~
続いてリングの種類です。
一般的な小・中学校にあるリングは、固定リング(クラシックリムとも言う)です。
固定リング(クラシックリム)
出典:株式会社都村製作所
このリングにはバスケ協会からの規定があります。特にダンクに関連する項目『強度』について紹介します。
強度は、6.3 によって試験し、たわみ量は 25mm 以下であること。また、荷重を加えたとき及び荷重を除去した後、各部に破損、外れ及び使用上支障のある変形がないこと。
【6.3 強度試験】
図 2 のように動かない垂直な柱に固定リングをボルト・ナットなどで固定する。リ
ング部分の先端に質量 25kg の重錘を 1 分間以上加えて安定させた後、さらに質量
80kg の重錘(例:質量 20kg×4 個)を静かに加えて 105kg とする。1 分間以上保持し安定させた後、リング先端のたわみ量を鋼尺または同等以上の精度を有するもの
によって測定する。また、荷重を除去した後、各部の異状の有無を目視、触感などにより確認する。
意外と強度があるんですね。学校のリングが歪んでいるのは、小さな負担が積み重なった結果なんです。
固定リングの標準耐用年数は、7,000時間又は5年です。学校にあるリングは概ねオーバーしているでしょう。
スラムイットリム
出典:Amazonショップ
家庭用ゴールなどで、ダンクの練習をしたい人向けです。2つのスプリングにより荷重が分散されます。しかし、支柱の安定性などもあるので、ぶら下がったりは危険でしょう。
プレッシャーリリースリング(ダンクできるリングはこれ!)
出典:株式会社都村製作所
これにもバスケ協会から規定があります。
強度は、6.3 によって試験し、荷重を加えたときプレッシャ・リリース機構が作動すること。なお、荷重を除去した後は速やかにもとの水平位置にもどること。また、荷重を加えたとき及び荷重を除去した後、各部に破損、外れ及び使用上支障のある変形がないこと。
【6.3 強度試験】
図 2 のように動かない垂直な柱にリリース・リングをボルト・ナットなどで固定す
る。リング部分の先端に質量 82kg の重錘を静かに加えたときロック機構がはたら
いていることを確認する。さらに質量 82kg~105 ㎏の範囲内の重錘を静かに加えた
とき、はじめてプレッシャ・リリース機構が作動することを確認する。また、荷重
を除去した後は速やかにもとの水平位置にもどり、各部の異状の有無を目視、触感
などにより確認する。
結構厳密に規定されてるんですね。私の体重が80kgなので、リングにぶら下がるとガコっとリングが傾きます。
ちなみにプレッシャーリリースリング自体の価格は、198,500円です。結構お高い😲
FIBA既定のバスケットゴールを買おうとしたら・・・約1000万円!!
出典:株式会社都村製作所
上記の商品は、¥10,780,000です(ショットクロック別途)。お金に余裕のあるかたは是非!
今日は『ダンクしていいバスケのリング』という記事を書きました。結論は『プレッシャーリリースリング』になります。
もちろん個人で買うのは無理があるので、札幌市内でダンクを練習するには区の体育館でやるしかないでしょう。
※区の体育館によってはダンクを禁止している場所もありますが、プレッシャーリリース機構のついたリングで、ダンクを禁止する意味がわからないです(ダンクだけが危ないというなら、レイアップも危ないですよ・・・)。
小中学校の体育館でも、ぶら下がらなければリングが変形することはありません。
皆様も用具を大事にして、ダンクに挑戦してください!
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